○一番(小林純一君) 一番、小林純一です。
QRコードを用いた観光情報提供サービスについてご質問いたします。
先日の視察研修で城崎温泉のゆめぱと呼ばれるICカードの機能の一つとして、カードをかざすことで観光スポットの温泉ガイダンスが流れるシステムを利用している観光客の姿を拝見しました。また、松江城の案内表示看板の多言語対応を拝見し、観光地としてインバウンドに積極的に力を入れている様子を感じました。しかし、どちらの方法も温泉ガイダンス用の機器設置や多言語対応の看板設置といった初期費用、また、その後のメンテナンス費用等で相応のコストはかかると思われます。
草津温泉では、現在ウエブサイトの一新、機能強化に取り組んでいる最中であります。高機能な携帯端末であるスマートフォンが広く一般に普及し、町行く観光客の方々が観光情報を調べたり飲食店を探したりしている姿を町中で見かけます。このスマートフォンを使った新しい取り組みとして、QRコードとウエブを連動させて商品情報や観光情報を案内するシステムがここ数年いろいろなところで導入されています。例として商業施設では、あべのハルカスでの商品案内、観光地では、佐渡観光QRマップや奈良市が取り組んでいる案内板へQRコードを張りつけ、多言語対応の観光情報へ誘導するシステムなど、活用法は多岐にわたるかと思われます。
QRコードを使った観光案内ではお客様が自身のスマートフォンを利用することにより、サービス提供側が新たに機器を用意する必要はないこと。また、既存の案内板等にQRコードを張りつけ、観光情報サイトに誘導するだけで外国人観光客に対して多言語での案内に対応できることなど、さまざまなメリットがあると思います。せっかくウェブサイトの一新に力を入れているのですから、制作中のウェブサイトをさらに活用するためにも草津町でも導入を進めるよいタイミングと考えます。町としてのお考えをお聞かせください。
○町長(黒岩信忠君)
それでは、小林純一議員の一般質問にお答えをいたします。
QRコードを用いた観光情報サービスの提供について、町はどのように考えるかとの質問でありますが、これ担当のほうに事前に調査をさせて、課長のほうでいろいろ調べてもらったということのまとめを答弁とさせていただきますが、現在、佐渡市や奈良市で行っているQRコードとウェブを連動させたサービスの提供については、観光案内板やパンフレットに表示されているQRコードをスマートフォン等で読み込むと自動的にそのスマートフォンやタブレット端末の使用言語が翻訳され、観光案内が表示され、観光施設や宿泊施設、飲食店までの道案内などの情報が表示されるというもので、現在10ヶ国程度の言語に対して対応をしているということであります。
担当課において調査した結果では、奈良市が導入したシステムにおいては、多言語翻訳ツールの使用料としては年間1,500万円ほど負担をしておるそうです。そのほか、施設ごとにQRコード一件当たり六千円程度の費用が必要ということでもあります。
観光庁が実施した外国人旅行者に対するアンケート調査の結果によると、旅行中に困ったことについては、無線LAN環境について困ったが50%、両替・クレジットカード利用で困ったが35%と大変多く、観光情報の入手について困ったという方は4%と少なく、外国人旅行者は観光情報等については、ガイドブックやウエブサイトを利用して事前に入念に下調べをしていることがうかがえる次第であります。
草津町におけるインバウンドについては、入り込み客数で宿泊人数の3%から4%程度と思われ、他の観光地に比較しますとまだまだ外国人旅行客が少ない状況であり、このQRコードを利用した観光情報サービスの導入が早急に必要なのかどうかを検討する必要があると思います。また、国土交通省が過去に実施したQRコードを利用した情報提供サービスであるまちめぐりプロジェクトの実証実験では、「提供している観光情報が外国人観光客のニーズと一致しない」、「新鮮な情報が提供されない」、「広域的な情報が提供されない」、「高齢者には見づらい」などの課題が指摘されています。
しかしながら、日本政府が策定したあすの日本を支える観光ビジョンでは、東京オリンピックが開催される2020年の訪日外国人旅行者数の目標を4,000万人としており、草津町においても日本人観光客と同様に外国人観光客もふやしていかなければならないと考えておりますので、外国人観光客のための環境整備も必要となってくると予想されます。
小林議員おっしゃるとおり、QRコードを用いた観光情報サービスの提供については、メリットがあることは確かであると思われます。導入するに経費やランニングコスト、また、先進地の効果の検証、そして無線LANの環境整備を含め、業界との連携等について研究してまいります。この質問を受けて、すぐに今進めているホームページの改修について、組み込みできないかと担当に指示したわけでございますけれども、ただ、今業務のほうが佳境に入って非常に簡単にできるものと思ったら、物すごい仕事量だそうでありますので、そういう中で、これが効果があるとするならば決して否定するものじゃないと町長としては思っておりますので、研究をすることは約束いたしますので、どうぞよろしくお願いします。



