オストメイト対応トイレの設置推進に関して
「誰もが安心して暮らせるまちづくり」の一環として、特に障がいをお持ちの方、とりわけ人工肛門・人工膀胱を造設された、いわゆるオストメイトの方々が安心して外出できるよう、オストメイト対応トイレの設置推進について質問させていただきます。
医療の進歩により、人工肛門や人工膀胱を造設された方が社会生活を送ることは珍しいことではなくなりました。しかしながら、オストメイトの方々が外出する際に最も懸念されることの一つが、安心して利用できるトイレの確保であります。通常の多目的トイレでは、排泄物の処理や装具の交換に十分な設備が備わっていない場合が多く、外出そのものをためらう要因となっています。
現在、鉄道の駅構内や高速道路のパーキングエリアをはじめ、民間でもデパートやショッピングセンター等、急速に設置が進んでおります。設置に対し助成する地方公共団体も出てきております。草津町は、日本有数の温泉地として、国内外から多くの観光客を迎え入れています。また、住民にとっても暮らしやすい町を目指していることと存じます。しかし、オストメイトの方々が安心して町を訪れ、生活するためには、専用の設備が整ったトイレの存在が不可欠であると考え、本件を質問するに至りました。
現在、一部の施設にはオストメイト対応の多目的トイレが設置されておりますが、必要十分に整備されているとは言えない状況であると認識しております。オストメイト対応設備として求められる、温水対応の洗浄機能付き便器、汚物流し、手洗い場、荷物置き場、鏡などが設置されている施設は民間の施設を含めても限られているのではないでしょうか?
また、オストメイト対応トイレが設置されていることを知らない方も多いと思われます。実際、私も草津温泉は有名な温泉観光地なのにオストメイト対応トイレは設置されていないのかと質問されたこともあります。インターネットで検索してみましたが、群馬県のWEBサイトの内部に一覧として見つけることはできましたが、より多くの利用者が閲覧すると思われる全国のオストメイト対応トイレ設置場所検索サイトには、長野原や六合地区の施設は掲載されておりましたが、草津町の施設は掲載されておりませんでした。安心して草津温泉の観光に来ていただくためには、設置するだけでなく、設置してあることを積極的に発信することが必要と思います。
そこで、今後の草津町におけるオストメイト対応トイレの設置推進に関して、以下の3点について伺います。
- 公共施設への積極的な設置推進
草津町が管理する公共施設、例えば役場庁舎、公民館、図書館、体育館などの改修や新設の際には、積極的にオストメイト対応トイレの設置を検討していただき、また、既存の多目的トイレについても、改修の機会にはオストメイト対応設備を追加することを検討いただきたいと考えますが、町としてのお考えをお聞かせ下さい。
- 観光施設・商業施設への設置促進策の検討
草津町の主要な観光施設や、多くの人が利用する商業施設に対しても、オストメイト対応トイレの設置を促進するよう、町として働きかけを行っていただきたいと存じます。設置費用の一部補助や、情報提供、啓発活動などを通じて、施設管理者にご理解とご協力を求めることが有効であると考えますが、町としてのお考えをお聞かせ下さい。
- 多目的トイレや、オストメイト対応トイレの情報提供の充実
多目的トイレや、オストメイト対応トイレについて、その場所や設備の詳細を、町のホームページや観光パンフレット、スマートフォンアプリなどで積極的に情報発信することも必要と思います。これにより、障がいをお持ちの方々が安心して草津町を訪れ、町内を観光できるようになると思いますが、町としてのお考えをお聞かせ下さい。
オストメイト対応トイレの設置は、一部の特別な方々のためだけのものではなく、誰もが安心して社会参加できる環境を整えるための、ユニバーサルデザインの視点に立ったまちづくりの一環であると私は考えます。草津町が、住民にとっても、そして訪れる方々にとっても、真に「誰もが安心して暮らせる町」となるよう、本件について執行部の前向きなご検討と、具体的な取り組みの推進を強く要望し、私の質問とさせていただきます。
町長答弁
「オストメイト対応のトイレの設置」に関する内容でありますが、ご承知のとおり、私はこれまで「福祉と観光のまちづくり」を政策理念として各種の政策を進めてきました。特に、私は全国の観光地を評価するとき、その土地のトイレを見ればその土地のレベルが分かるといっても過言ではないと考えており、これまで、湯畑湯路広場や西の河原公園、スキー場や温泉門など各地に、日本一とも言える綺麗なトイレを設置してまいりました。なおかつ、それらのトイレには多目的機能を設け、障がいを持った方やハンディのある方々が快適に利用できるように努めてきました。
その上で、「公共施設への積極的な設置の促進」に関しての質問にお答えいたしますが、現在、群馬県の公式ホームページ上で公表されている「オストメイト対応トイレの設置状況」によると、県内各地に設置されているオストメイト対応トイレ総数は316ヵ所となっています。このうち、草津町については、迎え入れるお客様への対応として、草津温泉の玄関口となる道の駅とバスターミナルの2ヶ所を選定し、対応をしております。バスターミナル内では朝6時から夜9時まで利用可能となっており、運動茶屋公園の道の駅においては24時間利用可能な状態となっております。
質問の情報提供という点に関して、群馬県健康福祉部障害政策課との連携によって、群馬県ホームページでの公表及び群馬県統合型地理情報システム(マッピングぐんま)への登録によって発信しており、これまで、町に対して情報不足している等の問い合わせは入っておりません。しかしながら、必要に応じて町公式ホームページ等でも周知できるよう検討いたします。
また、「商業施設に対して、オストメイト対応トイレの設置を促進するよう働きかけ、設置費用の一部補助などを考えてほしい」との要望でありますが、商業施設における設置の促進に関しては、事業所ごとの取り組みによるものと認識しております。
いずれにいたしましても、私は福祉と観光の両立したまちづくりを掲げておりますので、様々な面でその方向に向けて進んでまいりたいと思っております。



